フラワースタイリング、花で自身の周りを彩るということ。それは、各自のセンス、パーソナリティにメッセージ性をもたせる重要な自己表現の手段と捉えられます。
1890年より女王ウィルヘルミナが王位に就きその後ユリア女王、現在のベアトリックス女王と花の王国と呼ばれるに素晴らしい女王の歴史を重ねるオランダ。この花大国、オランダ王女の花使いはフラワートレンドの先端をいく完成された花の芸術として、いつの日も注目されています。まさにもっともブルジョワジーで誰しもを魅了し、さらに国民に愛される王女の人柄と同じく洗練された最高位のフラワーデザイン。それがオランダの王女の愛する、花の王国オランダのフラワースタイリングでありましょう。
オランダ王国は、世界の生花取引の60%を占め多くの国民が花産業に従事するいわば“花のプロフェッショナル”の国です。その花のプロの国の花に対する思い入れはもちろん強く、そこにあるのは『技術や伝統を守ろうとする精神』と『常に花世界に新しい品種やデザインを取り入れ、花と共に暮らす現代ライフスタイルの創造』という、伝統と先端を結ぶふたつのプライドでしょう。
クラシックデザインとコンテンポラリーデザイン、多様性を持つオランダスタイルのフラワーデザインは世界のフラワートレンドの発信源となっています。高度なテクニックにその時代のエッセンスを加え遊び心のわすれないフラワーデザイン、花の芸術が、日々オランダ王国から発信されているのです。
首都アムステルダムを言葉で表すなら『コスモポリタンな町』といえるでしょう。幾世紀に渡り、異端な人々すら暖かく受け入れてきた港町の歴史。クリエイター達を惹きつけて止まない自由な気風。豊かな文化と歴史遺産がつまった街並に、斬新でモダンなデザインが散りばめられています。一見すると相容れない対極にあるものが、絶妙なバランスで融合しあう…それがアムステルダムの魅力、そしてヨーロッパの文化がミックスする刺激的な国『オランダ王国』なのです。
オランダに"へゼリフ"という独特の言い回しがあります。簡単に翻訳すると『居心地の良い空間/雰囲気』となりますが、この自分なりの"へゼリフ"を追求するためにオランダ人は生きているのではないかと思うほど、自分にとっての『居心地の良い空間/雰囲気』にこだわります。
その“ヘゼリフ”はオランダ人のティータイム事情にも現れているように思うのです。アムステルダムのカフェ文化が花咲く運河エリアはいつも賑わい、昼夜を問わずカフェに集い大きな声で笑いあう友達同士、家族同士、恋人同士。住宅街では大きな窓にカーテンもせず、花とお気に入りのインテリアをまるでショールームのように町ゆく人に見せ、その中で食事やティータイムを楽しむ人々。
いかに現代の流行だけに捉われずに居心地のいい「空間と融合」を楽しめるか、それがオランダの人々が大切にする生き方のスタイルでありましょう。そしてその傍にはいつも花があり人が集い、それぞれの“ヘゼリフ”で彩の空間と自分らしいスタイルをたのしんでいるのです。そこに花のあるスタイル、それは自分の生き方と、まわりの人々の生き方、それぞれをアピールし、お互いを認識し合う大切なひとつの方法なのでしょう。
【佐藤アツコ 氏・プロフィール】
大学卒業後、都市の再開発と居空間の企画コーディネートに携わる中で、ライフスタイルと花のある生活が密着するオランダスタイルのフラワーアレンジメントに心惹かれるようになり花の世界へ。
ヨーロッパ各国での研修とディプロマの取得を重ね、1998年スペースフローラルデザイン設立。テレビやイベント等でのデモンストレーション・講演、フラワーショップのコンサルティング、諸外国のフラワーデザイナーのサポートや来日時の解説、ホテルやサロンや個人邸宅などのトータルディスプレイなどフラワースタイリストとして多方面で活躍。
現在は、パーティープロデューサーとして各種イベントの演出、NYのライフスタイリングオフィスFUMINYとの提携。またフラワースタイリストとしてだけでなく、カルチャークラブ『スペースプラス』を運営。各界のスペシャリストと共に“大人のための上質で本格的な自遊時間”を提案している。ブールマインスティチュート日本校講師、オランダの花と芸術を愛するアーティストチーム『HALS』ディレクター。
特別イベント / 花王国オランダから・・フラワーギフトボックス
生花とティーバッグを詰め合わせたギフトボックスを作りましょう。母の日のプレゼントや大切な方へのお祝いとしても喜ばれます。
開催日時:5月10日(土) 詳しくは講座スケジュールをご覧ください。