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2007年8月1日号

映画『ミス・ポター』のロケ地と湖水地方

旅行ジャーナリスト 木谷 朋子 氏
ウィンダミア湖

 私の仕事は、旅をすることです。今までさまざまな雑誌や本、ガイドブックを通して、イギリスだけでなく、多くの国の旅情報や旅の提案などを紹介してきました。ただ、自分の知識や体験をすべて書くことができないのも現実。取材の裏話や書けなかった情報の方が、実は知っていただきたいことだったりもします。  そんな私が、2003年に出版した『英国で一番美しい風景 湖水地方』 (小学館)という本は、湖水地方の主なエリアを網羅した本ですが、カメラマンの辻丸さんの写真とともに湖水地方を紹介させていただいております。
 この5月、湖水地方とのご縁もあり、今年9月に公開される映画『ミス・ポター』のロケ地やゆかりの場所を訪ねて、再び湖水地方を旅することになりました。
 映画の主人公『ミス・ポター』とは、『ピーターラビットのおはなし』の作者、ビアトリクス・ポターのことですが、主演のポターをアカデミー賞女優でもあるレニー・ゼルウィガー、婚約者のノーマン・ウォーンをユアン・マクレガーが演じています。
 ポターはご存知のように、絵本作家としては有名ですが、湖水地方の自然を愛し、この地を永遠にそのままの姿で残すことに生涯をかけた人であることについては、あまり知られていないように感じます。

映画『ミス・ポター』19世紀後半〜20世紀前半のイギリスでは、女性、特にポターのような裕福な中産階級の女性が、30歳を過ぎて独身でいること、まして、好きな仕事をしたいという生き方はとても社会では受け入れられませんでした。そんな中で、ポターは、自分の生き方を通し、好きな動物たちを主人公にして湖水地方を舞台にした絵本を描き、その印税で湖水地方の土地や農場を購入します。その彼女が残した仕事や遺産のおかげで、後世に生きる私たちは湖水地方の100年前の景色を楽しむことができているのです。
 今回私は『ピーターラビットのおはなし』の作者としてだけでなく、自然保護に力を尽くしたポターの足跡についても、みなさんにお話したいと思っています。また、映画のロケ地についても、最新情報をお伝えするつもりです。
 実は、湖水地方のほとんどのエリアへ足をのばしている私ですが、映画のロケ地となると、また観光とは別の次元なのです。映画では有名観光地は使われておらず、小さな奥地の湖を中心に撮影が敢行されています。

ユー・トゥリー・ファーム特に、ポターの家「ヒル・トップ」は撮影許可がおりなかったため、コニストン近くの農場「ユー・トゥリー・ファーム」が使われるなど、撮影にはさまざまな苦労があったようです。
 また、湖水地方でお勧めのホテル、美味しいティールームやレストランなど、私が多くの取材を重ねた場所から、本当のオススメをご紹介したいと思います。湖水地方を旅する方法や、イギリスを旅する際に知りたいことなど、質問なども受け付けますので、ぜひお気軽にご参加ください。
 皆さんにイギリスのことを直接ご紹介できるのを、私自身も楽しみにしております。


【木谷 朋子 氏・プロフィール】
東京都出身。中学時代からイギリス文化に憧れ、大学時代にはイギリスへ行きたいがためにヨーロッパを旅するイギリス好き。大学卒業後、『留学ジャーナル』の編集者として仕事をしていた1989年イギリスへ留学。2年間の留学後は『留学ジャーナル』へ復職し、編集者&執筆者として『イギリス留学』(三修社)を上梓。95年にフリーランスとなり、旅、海外文化、留学、英語の分野で海外取材を続ける。著書に『英国で一番美しい風景湖水地方』(小学館)、『ロンドンと田舎町を訪ねるイギリス』(共著・トラベルジャーナル)、『ハッピー・ロンドン』(共著・双葉社)、『最新!人気韓国ドラマロケ地めぐり』(学研)、『ライブ・フロム・ソウル』(ジャパンタイムズ)などがある。世界の健康&美容情報を紹介した「健康ジャーナル」のホームページ連載『世界デトックス紀行』も好評。
http://www.kenko-journal.com/dto_fm.html

イベント講座 / 映画「ミス・ポター」と湖水地方

開催日時:9月21日(金) 10:30-12:00 14:00-15:30 18:30-20:00 
参 加 費:5,250円(税込)
詳しくは講座スケジュール表をご覧ください。

※映画『ミス・ポター』は、日劇3他全国東宝洋画系にて9月ロードショー
2007/08/01 No.27
映画『ミス・ポター』のロケ地と湖水地方